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攻撃的MF〜11メスト・エジル [Arsenal F.C.]

11メスト・エジル(28歳)

PL 32試合先発+1試合途中出場:8ゴール9アシスト
CL 7試合先発+1試合途中出場:4ゴール3アシスト
FAカップ 2試合先発+1試合途中出場:1アシスト


Arsenal 1.jpg今シーズンは11エジルにとっては
非常に苦しいシーズンになってしまったと思います。

今シーズンはシーズン序盤から
7アレクシスをトップに置く
0トップシステムを導入した事で
11エジルの役割はこれまでとは少し
変わっていたと思います。

これまでの11エジルは相手の2ラインの間に侵入して
味方にラストパスを送る
チャンスメイカーの色合いが殆どだったと思いますが
今シーズンはトップに入った7アレクシスが
頻繁にトップ下のポジションまで下がってきて
チャンスメイクの役割を担う様になった事で
11エジルが担うべきチャンスメイクの仕事の絶対数は減り、
反対に相手のゴール前まで侵入して
フィニッシュの局面に頻繁に顔を出す様になりました。

その結果今シーズンのPLでのゴール数は
アーセナルへ移籍してから最多の8ゴールを挙げましたが
その一方でアシスト数は伸びずに9に留まりました。

本来担うべき役割上、11エジルを評価する上で
最も重要視されるのはアシスト数かもしれません。
そのアシスト数は最終的にはPL6位タイの9まで伸ばしましたが
主に0トップシステムで戦っていたシーズン前半に限れば
アシスト数は僅か3に留まりました。
因みにシーズン前半で奪ったゴール数は
アシスト数よりも多い5という事からも
シーズン前半の0トップシステムにおいては
従来の役割とは異なる役割を担っていた事が分かると思います。

しかしその異なる役割は
11エジルが自ら進んで変化を遂げたと言うよりも
やむを得ず変わった様に個人的には感じます。

先程も書きました様にトップに入った7アレクシスは
従来の11エジルのプレーエリアに頻繁に降りてきた事で
11エジルにとっては自分のプレーエリアが侵食された形になり
些か窮屈そうにプレーしている様に見える場面が
何度もあったと思います。
どうしても11エジルは天才肌タイプの選手ですので
ある程度自由を与えのびのびとプレーさせた方が
本来の能力が発揮されやすいタイプの選手だと思いますが
今回の0トップシステムでは
少なからずその自由を奪われてしまった事で
本来の能力を十分に発揮出来する
下地が出来なかった可能性があると思います。

そして下がってくる7アレクシスに対して11エジルは
プレーエリアを確保するために
右サイドへ開く事が多くなったり
3列目のレベルまで下がってプレーする場面が多くなったと思います。

3列目に頻繁に下がる様になったのは
19カソルラが怪我で離脱した後
3列目から良い形でボールが供給されなくなった為に
自らが下がってボールの供給役を
やらざる得なかったと言う事情もありますので
一概にこの流れに入れて語る問題ではないかもしれませんが
どちらにせよ11エジルのプレーエリアがゴールから離れた事で
本来のラストパスを出す様な局面よりも
一段階前の局面でのプレーに関与する事が多くなり
その結果としてアシスト数の減少に繋がったと思われます。

しかしアシスト数が減ったと言っても
1試合平均のキーパス数は昨シーズンの4.2には及びませんが
今シーズンも3.0挙げており
これはエリクセンの3.1に次ぐPL2位の成績でしたので
言われているほど貢献していない訳ではなかったと思いますし
この数字からもラストパスを出す局面の一段階前の局面でのプレーが
多くなっていたと言えると思います。

一方でその0トップシステムの影響で
最前線まで飛び出して
フィニッシュの局面にも顔を出す様になったのは
決して悪い傾向ではなかったと思います。
この傾向は0トップシステムが終わった後も続きましたので
11エジルの中で意識改革が起こったと思います。

元々11エジルはトップ下の選手としては
ゴール数が少ない所が足りない所だと言われていました。
これまでゴールをアシストする事を中心にプレーしてきた影響なのか
一歩引いた所でプレーすると言いますか
自らがシュートを撃つ事を意識した様な
ポジショニングや動き出し等を
積極的に行う選手ではなかったと思います。
ところが0トップシステムが始まってからは
7アレクシスが頻繁に下がってくる事に対する
やむを得ないリアクションだったとしても
自らがシュートを撃つ事を意識したポジショニング、
さらに言えばラストパスを引き出す様な
オフザボールの動きが多くなり
実際決定的なシュートを撃つ場面も多くなったと思います。

しかし残念な事に、元々それほどゴールを決める事を
意識してプレーしていなかった為なのか
良い形でラストパスを受けて決定機が訪たとしても
実際のフィニッシュは言うなれば「淡白」で
簡単に流し込むだけでゴールが奪える様な場面でも
無理にかわそうとしてかえって難しくしたり、
反対にちょっと工夫すれば
簡単にゴールネットを揺らす事が出来そうな場面でも
単純にシュートを撃って簡単にセーブさてしまったり
フィニッシャーとしては決して優秀ではありませんでした。
もしももう少しフィニッシャーとしての
技術的、意識的な部分が備わっていたら
もっと多くのゴールを奪えていたかもしれません。

0トップシステムは結果的にチャンスメイクの局面に
制限が生まれてしまったかもしれませんが
その一方でこれまでトップ下の選手としては
自らがフィニッシュの局面に関与する機会が少なかったと言う
問題点を改善する切っ掛けになった様に感じます。

そしてシーズン中盤からは
今シーズンもコンディションを崩し
低迷してしまいました。

これまでの傾向を考えますとW杯やユーロの後のシーズンは
この傾向が非常に強く出る傾向がありますので
ある程度は予想出来た事ですが
一方で予想出来た分、
何らかの対策が出来なかったのかと思ってしまいます。

W杯やユーロ後のシーズンでこの傾向が強い事を考えますと
基本的にはフィジカルコンディションの問題が考えられると思います。
夏の間に十分な休息期間が得られず
心身共にリフレッシュしないまま新シーズン突入して
シーズン中盤にガス欠を起こす。

根本的には連なる様に続くシーズンに対応出来る様な
フィジカル的な強度が足りない
と言う事に尽きるかもしれませんが
反対に潜在的なオーバーワークと言う可能性もあると思います。
単純にフィジカル的な強度が足りないのならば
究極的には鍛えれば解消されますが
潜在的なオーバーワークを続いているのならば
フィジカル的に鍛えようとしても
更にオーバーワークが進むだけで
逆効果になる可能性もあると思います。
結局毎シーズン恒例行事の様にコンディションを崩す事を考えますと
この辺りの評価が的確に行われていないのではないかと疑ってしまいます。

そういう意味ではこの夏に新たにフィットネスコーチとして迎える
ダレン・バージェス氏には期待したいと思います。
これまでのアーセナルは怪我人が続出する様に
コンディション管理には問題がありましたので
外部から新たな専門家を招聘した事は評価したいと思います。

シーズン終盤になり3バックシステムを導入してから
11エジルは輝きを取り戻したと思います。
トップの後ろに7アレクシスと並ぶ形になりましたが
チャンスメイクの役割と共に
より前に出てシャドーストライカー的な役割の7アレクシスに対して
同じくチャンスメイクの役割と共に
3列目とのつなぎ役として振舞う11エジルと言う様に
これまで以上に住み分けがはっきりしました。
そして2列目が2人になった事で
これまで窮屈さがあったプレーエリアに
より自由に振る舞える余裕が生まれた事が
輝きを取り戻した一因だと思われます。

11エジルは来シーズンもアーセナルに残留するのかどうかは
まだ正式には決まっていません。
契約延長して残留するのか?
他のクラブへ移籍するのか?
それとも契約延長せずに契約最終年をアーセナルでプレーして
次の夏に以前から希望しているトルコのクラブへ
フリーで移籍するのか?
どの様な決断を下すのかはまだ明言されていませんが
プレシーズンのトレーニングに初日から参加してきた様に
形はどうあれ来シーズンはアーセナルに残留すると信じています。

そして来シーズンに向けてアーセナルは
ラカゼットの獲得が迫っています。
12ジルーにせよ23ウェルベックにせよ
11エジルのラストパスをゴールに繋げる役としては
十分だとは言い切れません。
しかしこの2人よりもよりフィニッシャー的なラカゼットが加われば
これまで以上に11エジルのラストパスから
ゴールが量産する事が期待できるかもしれません。

幸いこの夏に行われたコンフェデレーションズ・カップは
ドイツ代表がBチームで参加した事で
十分な休息が得られたと思います。
そして新たに迎えたフィットネスコーチの効果が出れば
少なくとも例年よりは長い期間
良いコンディションが保たれるかもしれません。

もう1人のエースである7アレクシスの退団が迫る中
アーセナルの命運は11エジルに掛かってくるかもしれませんが
3−4−2−1システムとの相性、
新たなフィニッシャーとしてラカゼットの獲得、
そしてこの夏に心身共にリフレッシュできた事と
新たなフィットネスコーチを迎えた事などを考えれば
11エジルにとっては追い風が吹き始めているかもしれません。
来シーズンはアーセナルでのキャリアハイの活躍で
再びアーセナルを浮上させてくれる事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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